中国茶アーティスト 森 一華が主宰する[鎌倉中国茶倶楽部 一華]は湘南モノレール西鎌倉駅から徒歩8分。中国茶教室・茶会・イベント情報などを随時アップします。


by yonaha510
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茶と人に出会う旅 in ハノイ / No.3 茶器でない茶器を求めて

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週末の夜ともなると、せっせとありあわせの材料でつまみを用意して
ワインを飲むのが楽しみ。
金曜は少し調子に乗って飲みすぎて、
眠る前のひとときに、体と頭のクールダウンのために
『緑雪芽』という福建の白茶のルーツである緑茶を飲みました。
一般的に二日酔い等に効果があるのは鉄観音茶と言われますが、
私は頭をスッキリさせたい時は緑雪芽。
キリッとした苦味は、日本の緑茶にはない味わいです。

そして、この写真に写っているのは、前回のブログに続き
ベトナム北部の少数民族が作るお茶。
『To Leng Snow Mountain Black Tea』という紅茶。
ハノイから北西に向かったラオチャイという村で
モン族とザオ族がつくっています。
大胆に縒られた茶葉には、少しゴールデンチップも混ざり
乾いた状態では酸味のある果香。
クセの少ないまろやかな味わいで、
驚いたことに、冷めても渋みがほとんど出ません。
カテキンが少ないのかな?

そして、ともに写っている陶器は
15~17世紀、黎王朝の頃のベトナムで作られた器。
市街の工芸品&骨董の小さな店でこれを見つけたときには
本当に年代物かなあ?といぶかりながらも、
すでに私の頭にはこの器を使ってお茶を淹れている自分の姿がクリアに浮かび(笑)、
かつ、お財布にも優しかったので購入を決定。
その後、ハノイ市内の歴史博物館の特別展示『沈没船から引き上げられた
ベトナムの文化遺産展』の展示物の中に同じ器を発見したときには
我ながらビックリ!!
当時の海洋貿易でもたらされた中国、日本、ヨーロッパ各国の素晴らしい絵付けの
陶磁器に混ざり、静かに存在していました。
でも、真贋の方は、知らぬが仏かも。

ベトナムは安南焼と呼ばれる染付けが有名ですが、
こんな素朴な土物もつくられていたことを新発見。
この器は小さな茶壷(チャフ・中国語で急須のこと)で
茶を淹れる際の茶池(受け皿のようなもの)として使うつもりです。
茶器でないものを茶器として見立てる。
日本の茶道のお道具の取り合わせも
茶席のテーマに沿って亭主が趣向を凝らしますが、
私も、そんな見立ての遊びが好きです。

さて、じっくりと写真をご覧になった方は
新聞の記事の内容もチェックされたでしょうか?
記事はベトナムの対ロシア貿易が拡張していることに触れているのですが
そこに使われている写真は、茶の生産工場、
ベトナム茶はヨーロッパに輸出されている、とのキャプション。
私の勝手な推測ですが、こちらの緑茶がヨーロッパ市場が好むフレーバーティの
加工用に使われているのでは、、と思いました。

では、次はこちらの茶館の様子をお伝えできれば、と
思っています。
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by yonaha510 | 2012-07-22 12:22 | 茶と人に出会う in Hanoi | Comments(0)