茶と人に出会う旅 in ハノイ / No.7ベトナム料理教室参加しました!
2012年 09月 03日
ハノイも日本も残暑が厳しいですが、皆さんお元気ですか?
領土問題や異常気象など、頭を悩ませるタネが尽きませんね。
さて、先週末は小旅行に出かけブログも少しご無沙汰しました。
ハノイから車で南西に約2時間。
1000年前にハノイに都が移される以前の古都ホアルーを訪れました。
規模は小さいものの、いまも当時の建築物の一部分が残され、
自然に囲まれた静かなたたずまいを保っています。
郊外への小旅行はハノイの汚れた空気から逃れられるといった意味でも
とても良い気分転換になりますが、
先日、近所でもベトナムカルチャーセンターのような魅力的な場所をみつけ、
早速そのなかの料理教室に参加しました。
『 Hidden Hanoi 』と名づけられた、この教室。
ジャックフルーツなどの果樹やベトナム料理に欠かせないたくさんのハーブが
植えられたお庭の向こうに古い建物があり、まさに街中の隠れ家。
上手な英語で素敵なベトナム女性のスタッフさんたちが迎えてくれます。
写真は、骨付きチキンと蓮の実の煮物、ロールキャベツ、バナナフラワーのサラダ、
わさび菜のスープ、そしてここには写っていませんが、
この前におなじみのベトナム名物生春巻きをたいらげ、
この後にデザートとしてロンガンと蓮の実のシロップ煮とザボンをいただきました。
じつは今回の参加が2回目。1回目のブンチャー&揚げ春巻きも最高でした。
そして毎回いろんな国から来た参加者と出会えるのも新鮮です。
写真上はバナナの花。ちょっとピンボケですが黄色く見えているところが、これから実になるところだそうです。
この料理教室はハノイ出身の先生&スタッフが運営されているので、
ハノイの食生活や習慣についてのおしゃべりも興味深いところです。
南北に長いベトナムは北部、中部、南部で人の気質や言語も少しずつ異なりますし、
当然、食習慣や味付けなどにも違いがあります。
ハノイ料理は塩っぽく味付けるおかずは南部より濃くなるそうです。
それは、南に比べて食材が豊富ではなく10年ほど前までは
毎日好きなものをたらふくいただけるような
豊かな暮らしはできなかったと言う事情があります。
家庭の主婦たちは、たまにお肉を手に入れても
その量がとても少ないため、ほんの少ししか食べられないように
あえてとても濃い味付けをしたそうです。
各家庭に冷蔵庫もまだありませんでしたから、保存をよくするためという理由もありました。
さて、ここで出されたお茶は、下の写真と同様
ハノイの人が良く飲んでいるハノイ産の生の茶葉をつかったもの。
この茶葉は市場で300グラム20円くらいで売っています。
どんなところに生えている茶木でしょうねえ。驚くほど安い!
良く洗うか、または一度煮出してお湯を捨てて汚れ等をおとします。
あとは急須に茶葉を入れ熱湯をそそぎ30分から1時間おく、と教えてもらいました。
料理教室ではバスケット状のティーコージーに急須ごと入れておき、
調理の間、優雅にお茶をたゆたわせていました。
茶の味わいは、やはり強めで、後に苦みが残ります。
乾燥させて一般に良く売られている緑茶と茶の性質は同じ気がします。
料理教室からさほど遠くない場所を歩きまわっていると、
楽しい出会いがありました。
地元のベトナム人のご近所さん同士が外で井戸端会議をしているところに
混ぜていただきました。
ちょうど自転車で豆腐のデザート売りのおじさんがやってきたので、
それにつられて私がふらふらのぞきにいくと、
近くにいたランニング姿のおじさんが英語で話しかけてくれたのです。
絹ごし豆腐に、ジャスミンの花入りのジンジャーシロップをかけていただく
このおやつ。スルリと喉をすべり、炎天下で美味しかったこと!!
その後、英語を操るそのおじさんの通訳でしばらく地元の皆さんと交流。
すると、隣にいたおじいさんが中国語ができるというので
ちょっとおしゃべり。
40年も前に仕事で上海に住んでいたおじいさんの中国語は
南方の口音があり、北京なまりの私には少し聞きづらかったけれど、
ハノイの人と中国語でコミュニケーションがとれたことが思いがけず、
なんだかうれしかった。
みんなで飲んでいた茶をササッとゆすいだ自分の茶杯に注いですすめてくれた
地元の人のあたたかさが身にしみて、
緑茶はやっぱり苦かったけれど、優しい気分になれました。
外国では地元の人で賑わう市場を訪れるのがとても楽しいのですが
市場から続く細い路地の先には、その土地の人の暮らしがじかに見られて
ワクワクします。
下の写真もそんな路地の一部分。
こちらではどういうわけか電話番号らしきものが無造作に壁に書かれていることが多いのですが
この多さはいったい何?
今度、事情を解明します。
さて、最後の写真は私の長年のパートナー。
路上床屋さんにヘアカットをお願いしているところです。
この床屋さん。横を通りがかると、いつもお客さんが途切れることなくやってきているので、
きっと腕がいいに違いない!と以前からめぼしをつけておいたところ。
葉が重なり合う木の下に設置された簡素な設備ですが
電気コードをひいてきているので、
電気バリカンはもちろん、扇風機も完備。
ただ、汚いどぶ河に面しているので、
ちょっと眺めがよろしくないのが難点。
おひげ剃りもついて40,000vnd(160円ほど)。
仕上がりも上出来でした(笑)
ちなみにハノイにはちゃんとした屋内のヘアサロンもたくさんあります。
誤解がありませんように。
領土問題や異常気象など、頭を悩ませるタネが尽きませんね。
さて、先週末は小旅行に出かけブログも少しご無沙汰しました。
ハノイから車で南西に約2時間。
1000年前にハノイに都が移される以前の古都ホアルーを訪れました。
規模は小さいものの、いまも当時の建築物の一部分が残され、
自然に囲まれた静かなたたずまいを保っています。
郊外への小旅行はハノイの汚れた空気から逃れられるといった意味でも
とても良い気分転換になりますが、
先日、近所でもベトナムカルチャーセンターのような魅力的な場所をみつけ、
早速そのなかの料理教室に参加しました。
『 Hidden Hanoi 』と名づけられた、この教室。
ジャックフルーツなどの果樹やベトナム料理に欠かせないたくさんのハーブが
植えられたお庭の向こうに古い建物があり、まさに街中の隠れ家。
上手な英語で素敵なベトナム女性のスタッフさんたちが迎えてくれます。
写真は、骨付きチキンと蓮の実の煮物、ロールキャベツ、バナナフラワーのサラダ、
わさび菜のスープ、そしてここには写っていませんが、
この前におなじみのベトナム名物生春巻きをたいらげ、
この後にデザートとしてロンガンと蓮の実のシロップ煮とザボンをいただきました。
じつは今回の参加が2回目。1回目のブンチャー&揚げ春巻きも最高でした。
そして毎回いろんな国から来た参加者と出会えるのも新鮮です。
写真上はバナナの花。ちょっとピンボケですが黄色く見えているところが、これから実になるところだそうです。
この料理教室はハノイ出身の先生&スタッフが運営されているので、
ハノイの食生活や習慣についてのおしゃべりも興味深いところです。
南北に長いベトナムは北部、中部、南部で人の気質や言語も少しずつ異なりますし、
当然、食習慣や味付けなどにも違いがあります。
ハノイ料理は塩っぽく味付けるおかずは南部より濃くなるそうです。
それは、南に比べて食材が豊富ではなく10年ほど前までは
毎日好きなものをたらふくいただけるような
豊かな暮らしはできなかったと言う事情があります。
家庭の主婦たちは、たまにお肉を手に入れても
その量がとても少ないため、ほんの少ししか食べられないように
あえてとても濃い味付けをしたそうです。
各家庭に冷蔵庫もまだありませんでしたから、保存をよくするためという理由もありました。
さて、ここで出されたお茶は、下の写真と同様
ハノイの人が良く飲んでいるハノイ産の生の茶葉をつかったもの。
この茶葉は市場で300グラム20円くらいで売っています。
どんなところに生えている茶木でしょうねえ。驚くほど安い!
良く洗うか、または一度煮出してお湯を捨てて汚れ等をおとします。
あとは急須に茶葉を入れ熱湯をそそぎ30分から1時間おく、と教えてもらいました。
料理教室ではバスケット状のティーコージーに急須ごと入れておき、
調理の間、優雅にお茶をたゆたわせていました。
茶の味わいは、やはり強めで、後に苦みが残ります。
乾燥させて一般に良く売られている緑茶と茶の性質は同じ気がします。
料理教室からさほど遠くない場所を歩きまわっていると、
楽しい出会いがありました。
地元のベトナム人のご近所さん同士が外で井戸端会議をしているところに
混ぜていただきました。
ちょうど自転車で豆腐のデザート売りのおじさんがやってきたので、
それにつられて私がふらふらのぞきにいくと、
近くにいたランニング姿のおじさんが英語で話しかけてくれたのです。
絹ごし豆腐に、ジャスミンの花入りのジンジャーシロップをかけていただく
このおやつ。スルリと喉をすべり、炎天下で美味しかったこと!!
その後、英語を操るそのおじさんの通訳でしばらく地元の皆さんと交流。
すると、隣にいたおじいさんが中国語ができるというので
ちょっとおしゃべり。
40年も前に仕事で上海に住んでいたおじいさんの中国語は
南方の口音があり、北京なまりの私には少し聞きづらかったけれど、
ハノイの人と中国語でコミュニケーションがとれたことが思いがけず、
なんだかうれしかった。
みんなで飲んでいた茶をササッとゆすいだ自分の茶杯に注いですすめてくれた
地元の人のあたたかさが身にしみて、
緑茶はやっぱり苦かったけれど、優しい気分になれました。
外国では地元の人で賑わう市場を訪れるのがとても楽しいのですが
市場から続く細い路地の先には、その土地の人の暮らしがじかに見られて
ワクワクします。
下の写真もそんな路地の一部分。
こちらではどういうわけか電話番号らしきものが無造作に壁に書かれていることが多いのですが
この多さはいったい何?
今度、事情を解明します。
さて、最後の写真は私の長年のパートナー。
路上床屋さんにヘアカットをお願いしているところです。
この床屋さん。横を通りがかると、いつもお客さんが途切れることなくやってきているので、
きっと腕がいいに違いない!と以前からめぼしをつけておいたところ。
葉が重なり合う木の下に設置された簡素な設備ですが
電気コードをひいてきているので、
電気バリカンはもちろん、扇風機も完備。
ただ、汚いどぶ河に面しているので、
ちょっと眺めがよろしくないのが難点。
おひげ剃りもついて40,000vnd(160円ほど)。
仕上がりも上出来でした(笑)
ちなみにハノイにはちゃんとした屋内のヘアサロンもたくさんあります。
誤解がありませんように。
by yonaha510
| 2012-09-03 14:59
| 茶と人に出会う旅 in ハノイ